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TBS『ごきげんテレビ』テレビ史に新たな1ページ
カンヌ50周年「世界のテレビを変えた50作」に選出

2013.03.27

TBSの人気バラエティ『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』「おもしろビデオコーナー」が、「世界のテレビを変えた50作」に選ばれた。これは世界最大規模の国際テレビ番組見本市MIPTV(ミップ・ティービー:仏カンヌ、4月8日から開催)が、今年50周年を迎えるのを記念して、テレビ史に功績を残すとともに、世界的にも影響を与えたテレビ番組50作品を「世界のテレビを変えた50作」の1986年分として主催者側が選んだもの。

選考の対象となったのは1963年から2013年までの50年間に放送された番組で、選ばれた50作品の中には、『スター・トレック』(1966年)、『刑事コロンボ』(1968年)、『セサミ・ストリート』(1969年)、『フレンズ』(1994年)、『クイズ・ミリオネア』(1998年)など、各国で放送され世界を沸かせ続けるドラマ、クイズ、バラエティなどの人気番組が名を連ねる。

アメリカで制作された番組を中心に、欧州各国の作品が多いなか、日本からは計4作品が選出された。アジアからは日本作品以外の選出はなく、国別ではアメリカ、イギリスに次ぐ第3位と大健闘。日本の4作品のうち3作品はいずれもアニメーションであるため(『鉄腕アトム』、『UFOロボ・グレンダイザー』、『ドラゴンボール』)、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』は、日本の実写番組の中で唯一選ばれた番組となった。今や世界中で当たり前となった「視聴者投稿ビデオ番組」を、世界中に根付かせた「世界的な元祖」というのが選出の理由。

『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』は、1986年1月11日から1992年3月28日までTBS系列で毎週土曜よる8時からに放送されていたバラエティ番組。中でも視聴者が投稿したビデオ作品を紹介する「おもしろビデオコーナー」は家庭用ビデオが普及するにつれて、次第にその人気が高まった。

アメリカ版に当たる米地上波ABCの『America's Funniest Home Videos』(AFV)は、1989年の開始から放送開始23年目にあたる昨年、放送500回を超えた。放送開始17年目の2006年にABCの全エンタメ番組中「最長寿」番組となり、以後、自らの記録を更新し続けている。ゴールデン帯での放送500回達成は、米テレビ史上で他に3番組しかない。

同番組プロデューサーは2007年にハリウッド殿堂入りし、2009年に番組がスミソニアン博物館入りも果たしている。同番組は、これまで100か国あまりに輸出され、世界的な「視聴者ビデオ投稿番組」ブームのきっかけを作り、なお各国で根強い人気を博している。

カンヌ国際テレビ番組見本市MIPTVの公式サイトでは、全50作品のラインアップと、各作品の解説VTRを見ることができる(『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』のVTRは、1986年分に掲載)。