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TBSテレビ、中国でネット配信事業にアニメ販売

2013.03.27

TBSテレビは、中国でインターネット配信サービスに対するアニメ販売をスタートした。TBSでは2011年、メディアコープ(シンガポール)と共同制作したドラマ『ムーンケーキ』を中国で配信した実績があるが、TBSアニメとしては初の中国への配信となる。

今回アニメを販売するのは、中国の著作権侵害対策を手がける行政機関と組んでいる華代網(香港)有限公司。華代網は、NTTドコモの子会社でネットやモバイルで広告を手がけるD2Cと組んで、中国向けのアニメ配信サイトを立ち上げる。TBSテレビは、まず人気タイトル『会長はメイド様!』を提供する。

中国には著作権に関する公的なサービスを提供する国家事業単位、中国版権保護センター(CPCC)があり、華代網は同センターと海賊版排除に関する業務提携を締結している配信事業会社。CPCCは現地で海賊版を流すサイトに警告文書を送るほか、権利者の代わりに提訴も行なう。

中国のネットによる動画配信事業は、広告市場規模が1100億円とみられ、急成長している。その一方で海賊版が後を絶たず、アニメやドラマなどのコンテンツ販売事業の大きな妨げとなっている。華代網へコンテンツを配信することで、氾濫する海賊版を抑制しようというのが狙い。TBSは今回の配信をきっかけに、中国へのコンテンツ販売を広げたい考えだ。

『会長はメイド様!』は、中国のインターネットなどで違法なアップロードが頻繁に行なわれるなど「裏人気」が根強い。主人公の女子高校生が初の女性生徒会長として活躍しながら、家計を助けるためメイド喫茶でアルバイトに奮闘するという学園ラブコメディ。華代網では、このほか日本の15作品を購入し、6月からアニメ配信サイトを立ち上げ、字幕付きでパソコン向けに配信し、広告収入で運営するという。