TBS『風雲！たけし城！』〜英国版レギュラー放送開始10周年！特別番組を6話制作

TBS『風雲！たけし城！』〜英国版レギュラー放送開始10周年！
特別番組を6話制作

2013.02.21

ＴＢＳのバラエティー番組『痛快なりゆき番組風雲！たけし城』（以下：『風雲！たけし城』）が、今年、英国でレギュラー放送開始10周年を迎えた。これを記念して、英国では特別番組６本を制作、プロデューサーが来日し東京で特番の一部収録が行われた。

『風雲！たけし城』は、1986年から3年間、TBSで制作・放送された視聴者参加型のバラエティー番組。一般視聴者がたけし城を攻略するため攻撃軍に扮し、これに対して城を守るたけし軍は数々の独創的な難所を仕掛ける。一連の難関クリアを試みる様が、コメディーとして大人気を博した。

放送終了後も国内外で根強い人気を保っており、これまでに世界159の国と地域で放送実績があるとともに、現在でも多くの国々で放送されている。英国では"Takeshi's Castle"（タケシズ・キャッスル）として、まず1990年代後半に他の番組の一部として不定期に放送された。2002年11月以降、英ケーブル最大手ＢＳｋｙＢ（ビー・スカイ・ビー）系のチャンネルの一つChallenge（チャレンジ）でレギュラー放送が開始され、現在に至っている。

『風雲！たけし城』の日本でのレギュラー放送は1989年に終了して、それ以降、数本のスペシャル番組を除いて定時枠の新作は制作されなかった。しかし、現在も同局の人気No.1番組に選出されるほどで、人気は衰えるどころか以前からのファンに新たな視聴者が加わり大人気となっている。こうした人気を反映してレギュラー放送開始10周年の節目に、特別番組6話の制作が決定した。

先日、東京でその一部の撮影が行われた。英国から番組プロデューサーが来日し、同国でも大人気の隊長役、谷隼人さんが出演。当時のコスチュームで収録に臨んだ谷さんは、名台詞「行け〜」を始め、終始熱のこもった演技を披露したほか、長編インタビューも収録。TBSオリジナル番組の桂邦彦プロデューサーもスタジオ入りし収録は大成功を収めた。この特別番組6話は、英国で3月8日から放送開始の予定。

これまで英国の名優クレイグ・チャールズの番組ナレーションが好評だったものの、10周年を機に、"Takeshi's Castle Rebooted"（訳：たけし城再起動）と題して番組案内役に、大人気の俳優コンビRich and Dom（リッチ・アンド・ドム）を起用するなど、番組の衣替えをすることも決定している。

『風雲！たけし城』の世界的人気は衰えることを知らない。特に欧州での人気は根強く、ドイツや英国、イタリアを始め、番組と共にたけしさんや谷さんらの出演者も各国で高い認知度と人気がある。これまでにスペインでモバイルゲーム化されたほか、英国では大規模イベントのアトラクションとしても採用されている。

昨年６月3日、エリザベス女王の戴冠60周年特別記念式典が行なわれた際、英国発で"Ｔａｋｅｓｈｉ'ｓ　Ｃａｓｔｌｅ"が世界中でツイートされ、何が話題になっているかの指標とされる「トレンドワード」の世界部門でランクインした。日本発のコンテンツとしては、極めて珍しい現象となった。これは英各局がそろって特別式典を放送していた裏でChallenge TVが"Ｔａｋｅｓｈｉ'ｓ　Ｃａｓｔｌｅ"をマラソン放送したのが理由とみられるが、１か国でのケーブルテレビでの放送が世界中からのツイートを招くのも稀。

昨年のロンドン五輪期間中も、一般人だけでなく、各界著名人やオリンピック選手からも、『風雲！たけし城』のオリンピック採用を訴える多くのツイートを誘った。また、昨年、Challenge TVのプラットホームでもあるBSkyBは、視聴者サービスの一環として、STB（セット・トップ・ボックス）経由の『風雲！たけし城』のオンライン・ゲームのサービスも開始し好評を博している。

レギュラー放送10周年を迎えた今も衰えることを知らない『風雲！たけし城』人気、今後、どこまで拡大するのだろうか？

TBS『風雲！たけし城！』〜英国版レギュラー放送開始10周年！特別番組を6話制作

同国でも大人気の隊長役、谷隼人さんが当時のコスチュームで名台詞「行け〜」を始め、終始熱のこもった演技を披露