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『SASUKE』アラビア語圏版制作で契約締結、カンヌで発表

2015.10.05

TBSの大型スポーツエンターテインメント番組『SASUKE』の、アラビア語圏17ヶ国での契約が、実写版放送とフォーマットによる現地版制作双方で締結した。5月には、サウジアラビア王国のフェサール王子 (His Royal Highness Prince Faisal bin Bandar bin Sultan Al Saud)が来日し、覚書を交わしていたが、このたび、全面合意に達したもの。世界最大規模の国際テレビ見本市MIPCOM(ミプコム)の初日10月5日(月)に現地で発表された。

今回の契約は、“Ninja Warrior”や“American Ninja Warrior”など『SASUKE』の海外実写版の放送権、及び中東での現地制作版のフォーマット権、2つの本契約。契約は、サウジラビアやカタールなどの湾岸諸国、及びモロッコ、リビアなどの北アフリカ諸国、エジプトやヨルダンなどを含むアラビア語圏全17ヶ国に及ぶ包括契約。これにより、中東地域各国での『SASUKE』各国版の放送が再び始まるとともに、中東地域での現地制作に本格的に着手することになる。

この契約の覚書を交わすために、5月には、サウジアラビア王国のフェサール王子が、テレビ番組契約のための異例の来日をしていた。『SASUKE / Ninja Warrior』は、2010年以降、ドバイに本拠を置く中東最大規模の放送局MBCを通じて、中東全域にも放送されており人気を博している(現在は、MBCとの契約は満了)。フェサール王子は、『SASUKE』と“Ninja Warrior”全話を各国で視聴しており、「サスケ・オールスターズ」の面々の名前はもとより、各話の結末を諳んじる事が出来るほどの大の『SASUKE』ファン。来日時には、TBSを表敬訪問しただけでなく、緑山スタジオでの『SASUKE』の収録にも両日現場入りし、最後まで熱心に視察されていた。また、3月末には、イギリス・マンチェスターで行われた『SASUKE』イギリス現地制作版“Ninja Warrior UK”の収録にも、アラビア語圏現地制作版を担う中核スタッフが現地入りし視察を行っている。今回の本契約締結で、“Arabian Ninja Warrior”(仮称)の実現に向けた作業が一気に本格化する。

今年は、日本とサウジアラビア王国の外交樹立60周年に当たり、昨年、同国のサルマン皇太子 (His Royal Highness Prince Salman bin Abdulaziz Al Saud:現国王) が公賓として来日した際には、両国が協力して60周年を祝賀することで政府間合意している。これに基づき、「両国の「包括的パートナーシップ」の強化に向け、様々なレベルでの相互理解及び協力の実現が期待」されている(外務省ホームページ)。一方、政府は、日本コンテンツの輸出拡大と産業連携を「Cool Japan (クールジャパン)」政策として推進している。丁度、TBSも今年開局60周年に当たるが、今回の契約は、日本の放送局が王族と、コンテンツを通じたアラビア語圏全域に及ぶプロジェクトを推進するという、前例のないエポックメイキングなものになる。

フェサール王子は、「フィットネスが政府にとっても中東諸国の国民にとっても重要視される中で、『SASUKE』のように大成功を収めている番組をアラブ諸国にもたらす事が出来、とてもうれしく思っています。特に日本とサウジアラビア王国の外交樹立60周年に、TBSの協力のもと、このプロジェクトに着手出来るのはとても大きな意味があると思います。」と述べています。また、カンヌ入りしているTBSメディアビジネス局の仲尾局長は、「フェサール王子が『SASUKE』の大ファンであると伺い大変光栄に思います。アラビア語圏での現地制作を推進するにあたり、契約合意は大きな第一歩になり大変喜んでいます。」と述べています。

“Ninja Warrior”を含む『SASUKE』の放送実績は、165の国・地域に達しており、販売先はアジア、欧米各国をはじめ、旧共産圏やアフリカ、中東、中南米諸国など世界5大陸に及んでいる。また、『SASUKE』の現地版制作は8ヶ国(アメリカ、マレーシア、シンガポール、スウェーデン、トルコ、イギリス、ベトナム、中国)に拡大している。インドネシアともフォーマット契約を締結しており、今回のアラビア語圏17ヶ国での現地制作が実現すると、現地制作も更に広がることになる。

【TBS海外事業について】

TBSは1960年代以降50年あまりにわたり海外番販に積極的に取り組んでおり、特に「フォーマット番販」の分野では世界的にも草分け的な存在。 これまで米Bellon Entertainment社と共同で、世界160を超える国・地域で200種類近く、数千話におよぶ「フォーマット番販」によるTBS番組の各国版制作を実現しており、各国で国民的な人気を博した(博している)番組も多数。 またドラマやアニメなどすべてジャンルの番組や映画も販売しており、累計の販売実績は、世界5大陸160を超える国・地域、数百タイトル、数万話におよび、テレビ、映画ともに「コンテンツ・プロバイダー」としての世界におけるプレゼンスを増している。また、近年は共同制作や配信、早期販売にも力を入れ販路を拡大している。

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